2018年4月24日 (火)

けったい Strange

 関西弁では「けったいな・・・」という言い回しを頻繁に使います。「けったいな奴」「けったいな恰好」「けったいな〇〇〇」などなど・・・。調べてみるとけったい=奇態。妙な・奇妙な・おかしな・変な・常識外れな・けったいな・・・。こんな感じで大体の「けったいな」雰囲気をつかんでいただけますでしょうか?(^_^;)
 ところで、植物の世界にもけったいなものがいろいろあります。まずは「やぐらねぎ」。春になるとネギの花=ねぎ坊主が見られるんですが、ねぎ坊主の代わりにいきなり子ねぎが伸びてきて2階建てになります…(@_@)。 何とも、面白い増え方をするもんです。。。


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 この写真をツイッターにアップしたら、ロシア語圏のお嬢さんからこんな写真が届きました。どう見ても「やぐら玉ねぎ」・・・(@_@) いろんな国にあるんですねぇ。。。


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 これはイチョウの花。世界的にみると「生きた化石」とも言われるほどのけったいな植物なんですが、日本人にとっては大都市の街路樹にも使われ、身近な樹木です。でも、その花を見たことがある人は少ないでしょう。「見えども見えず」。。。イチョウに特別の関心を持っている人しか気づくことは少ないです。4月半ばのほんの一瞬の間に咲きます。このケムシのようなのが雄花です。。。

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 雌花はこんな感じ。まるで宇宙人の頭のようなちっこいのが雌花です。

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 雌花は一般の被子植物のめしべにあたり、その他には何もないシンプルなものです。露出しためしべの先端から粘液が出て、雄花からの精子を受け取る・・・。言葉にするとちょっとエロチックな植物です…(^_^;)

 さて、次はチョコレートの原料のカカオの花と果実。幹に直接花を付けて、そのまま果実になるので「幹生花(かんせいか)」とか、「幹生果(かんせいか)」などと呼ばれます。温帯地方には見られないんですが、熱帯植物には比較的多いです。。。


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 結球する野菜、すなわちキャベツ・レタス・ハクサイなども、本来からすればずいぶんけったいな植物ですね。花を咲かせて種をまかなければ、次世代が繁栄できません。あの形からどうやって花を咲かせるんでしょうか? ハクサイの花を見ると、どう見ても不自然で、かなり無理をして花を咲かせているようにも思えます。。。

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 トウガラシです。なんであんなに辛いんでしょう???食べられることを全く拒否しています。
 実は我々を含めて哺乳類の仲間はトウガラシの辛味成分であるカプサイシンにかなり敏感なんです。ところが鳥の仲間はカプサイシンに対して鈍感。致死量に相当するカプサイシンを与えてもわりと平気です。すなわち、トウガラシの野生種は鳥に果実を食べさせて、種子を遠くまで運んでもらうという生存戦略をとっているんです。これもまた、けったいな事実です。。。

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 まだまだけったいな世界がいっぱいあるんですが、そのうちまたお教えしましょう。。。
 むふふ。。。

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2018年4月21日 (土)

「褄」と「紋」 "Tsuma" and "Mon"

 蝶の前ばねの先端の部分を「褄(つま)」といいます。語源は和服の部位の名称から来ています。ほとんど死語になっていて、正確に理解している人は少ないかと思いますが、和服のすその先端の部分を「つま」といいます。「芸者が左褄をとって歩く・・・」などという表現を使うようです。。。

 で、蝶の名前には「ツマ〇〇チョウ」というのがいくつかあります。そのひとつ、ツマキチョウです。これは今年の4月14日に東京都内の公園のようなところで撮影したんですが、前翅の「つま」の部分が黄色くなっているので、この名が付きました。年1回、サクラの季節より少し遅れて発生し、それ以外の時期には決して見ることは出来ません。モンシロチョウより一回り小さく、弱弱しい飛び方をします。。。

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 つまが黄色いのはオスだけで、メスはこんな感じ。つまの部分が白いのがメスです。。。

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 さて、この種の名前が付いている蝶で最も有名なのは、南西諸島から東南アジアに広く分布するツマベニチョウです。この蝶は10センチ近い大きさで、ものすごくエネルギッシュでダイナミックな飛び方をするので、「ちょうちょ」のイメージとは程遠いです。真紅のハイビスカスの原色の美しさに負けておらず、よく映えるオレンジ色です。。。

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 さて、次に「紋」です。蝶というと普通の日本人はまずモンシロチョウを思い浮かべると思いますが、この名前を詳しく分解すると「紋のある白い蝶」。「紋」という言葉もやはり和服から来ています。。。

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 モンキチョウも同様です。「紋のある黄色い蝶」です。黄色いのがオス。白いのはメスのモンキチョウです。。。

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 ところが様子が違うのがモンキアゲハ。全身ほぼ真っ黒です。モンキアゲハは「紋が黄色いアゲハ」という意味なんです。。。

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 なかなか日本語は難しいです…(^_^;)

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2018年4月17日 (火)

カラシナはえっち Mustard flowers has a shape of H

 沖縄のコンビニに行くと、「ポーク玉子チキナー」などというおにぎりが棚に並んでいます。この「チキナー」って、何なんでしょうか?実はチキナーというのは、沖縄でよく栽培されるカラシナなんです。正確にはカラシナを塩漬けにしたものがチキナーと呼ばれ、カラシナそのものの呼び名ではありません。。。

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 ちなみにカラシナはこんな地味な野菜です。。。


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 私は野菜・果物の花の写真をコレクションしているんですが、アブラナ科植物はなかなか難しいです。というのは、葉の部分を食べる主要なアブラナ科葉菜類は以下の3つのグループに分かれ、それぞれ非常に多彩な姿かたちに品種改良されて現在に至っています。ところが、それぞれのグループ内で花の形はほぼ同じなので、花だけを撮影しても、どの野菜なのか分からないんです。。。

〇カラシナの仲間:カラシナ・タカナ・ザーサイ・カツオナ(福岡での雑煮の必須食材)など

〇菜の花の仲間:コマツナ・ハクサイ・カブ・チンゲンサイ・ミズナ・ナバナ・その他いろいろ

〇キャベツの仲間:キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツ・ケール・コールラビ・ハボタンなど

 ちなみにカラシナの花をアップで見てみると、こんな形をしています。。。花びらが十字形に並ぶのではなく、H型に並びます。。。何となく華奢で、やや小ぶりなのが特徴です。。。

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 さらにここがポイント。カラシナは葉の付き方がごく素直な感じです。


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 いっぽう、これは菜の花の仲間のチンゲンサイ。。。正確に十字型に花びらが並び、カラシナよりも大型です。。。

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 そして菜の花の仲間の葉の付き方は、ちょっと変わってます。葉が茎を巻くように付いています。。。


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 キャベツです。花の大きさは最も大きく、色はレモンイエロー。淡色なのが特徴です。。。

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 これはブロッコリーの花。全く姿かたちが異なる野菜なんですが、花だけを見るとキャベツの花と区別が付きません。。。

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 芽キャベツの花です。これも同じ。。。

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 野菜ではないんですが、ハボタンの花も同じです。。。


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なかなか写真家泣かせの野菜たちです。。。

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2018年4月14日 (土)

イルカンダ(2) Purple chandelier(2)

 前回アップした「イルカンダ」の続きです。4月7日に沖縄本島北部でその花を偶然見つけ、どうやら珍しい植物だということが分かったので、翌4月8日に少し探してみました。すると、かなり多数のイルカンダを発見することが出来たんです。。。

 私は野外に生息する生物の場合、「見えども見れず」という事例が非常に多いと痛感しています。一生懸命探すと結構見つけることが出来るんですが、関心が無い場合、目の前にそれがいても分からない。。。そんな事例が多いような気がします。今回のイルカンダの場合もまさにそれで、沖縄本島北部の一部地域に驚くほど多いことを確認しました。。。

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 あちこちにぶら下がってます。。。

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 光に透かすとまさしくパープル・シャンデリアという雰囲気。まさにアール・ヌーボー調です。。。

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 そして、とある林道。。。イルカンダの花が散り始め、林道一面にかなり積もっている状況。すごい花の量です。。。

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 中には昨年結実した実が道路上に落ちていたりします。。。

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 そしてイルカンダの種子はこんな感じ。。。黒い碁石とそっくりです。大きさや重さ、触った感触もほぼ同じ。皆様、パープル・シャンデリアの種子、育ててみたい方はいつでもお譲りします…(^_^;)

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2018年4月10日 (火)

イルカンダ Purple chandelier

 私が高校生の頃、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメがすごく流行りました。放射能除去装置コスモクリーナーを受け取るため、はるか14万8千光年の彼方の大マゼラン星雲にある惑星イスカンダルを目指すという、壮大なドラマです。でもここでご紹介するのはイスカンダルではなく、「イルカンダ」。イル=色。カンダ=かずら。沖縄方言ですが、れっきとした日本語由来です。マメ科トビカズラ属のつる植物の一種で、ヒスイカズラに近縁な種類ですが、非常に珍しいもので、野外で見かけることはごく稀です。

 今年の4月7日、沖縄本島の北部で見かけたイルカンダの花がこれです。。。その独特の雰囲気からパープル・シャンデリアという英語名が付いています。色は異なりますが、やはり雰囲気はヒスイカズラと似てますでしょうか?


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 この花、オオコウモリが花粉を媒介すると言われていますが、はっきりとした生態がよくわかっていません。開花も不定期で、4月頃に咲くんですが、毎年咲くわけではなく、4年に一度くらいのようです。悪臭があり、ハエが集まってきてました。ともかく、面白いものを見れて良かったです。。。

 一方、近縁種のヒスイカズラはその独特の美しさで有名。こんな花です。色は異なりますが、雰囲気はよく似てます。。。


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 なお、本州のヒスイカズラは温室育ちなんですが、沖縄では野外でも咲くようです。。。


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 むふふ。

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2018年4月 7日 (土)

タイムリー Timely

 このブログはあまりタイムリーではないんですが、今回は例外です。昨日から沖縄本島北部に来てますので、その様子をアップします。様子といっても、あいにくの曇天。曇り空の中で新たな野菜や果物の花をいくつかゲットしたので、それをご紹介しましょう。

 まずは(水前寺菜)スイゼンジナです。金時草(キンジソウともいいます。)沖縄での名前はハンダマ。東南アジア原産のキク科の多年草です。熊本県の水前寺地区で湧き水を利用して栽培されたそうです。見た目の一番の特徴は葉の裏が紫色であること。この色がキントキイモに似ているので金時草とも呼ばれるようになりました。。。

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 次は熱帯果樹。バンレイシです。特徴のある果実で、その見た目から釈迦頭(シャカトウ)とも呼ばれます。中南米原産で、果肉はシャーベット~クリーム状です。果肉には梨に似た石細胞があり、ジャリジャリとした食感があります。。。


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 三番目はレモンの花。もう少したくさん咲いていてほしかったんですが、チラホラとしか咲いていませんでした。柑橘類の花はどれもよく似ています。。。


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 最後はタヒチモンビンという、ほとんど知名度のない熱帯果樹です。マンゴーと同じウルシ科なので、かぶれる人は要注意です。はたしてどんな味がするんでしょうか?(^^;)


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むふふ。。。

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2018年4月 3日 (火)

春の日の出 Sunrise in Spring

 春になると空気も緩んで少しもやがかかり、空気中の浮遊物も増すのか、日の出直後の太陽が「美味しそう」に見えます。。。今年の日の出を見てみましょう。

3月4日

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3月29日

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 3月30日

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4月1日

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4月2日。まるで生卵。。。


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むふふ。。。


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2018年3月31日 (土)

今シーズンのふくろう Owls in this season

 野鳥を撮るには冬場が適しています。木々の葉が落ちて視界が開け、また、餌が乏しいので腹を空かせて餌を求める鳥たちを目にする機会が多くなるからです。

 さて、ここのところ人気の高いふくろうなんですが、今シーズン撮った写真をアップしてみましょう。まずはエゾフクロウ。本州以南のものよりも白っぽい体色です。木の洞で眠っているところを写真に収めました。場所は北海道鶴居村です。。。

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 これはコミミズク。。。冬に南下してくる渡り鳥なんですが、北海道の果て、野付半島のような吹きっさらしの厳しい環境で見つけました。この鳥は樹林よりも草原地帯で見かけることが多いようです。。。

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 エゾシカの群れの上空を盛んに飛び回るコミミズク。こういうシーンは非常に珍しいです。。。

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 もちろんコミミズクは本州以南でも見られます。以前、大阪の淀川河川敷に複数のコミミズクが越冬しているのが発見され、多くのカメラマンが殺到したことがありました。この写真は長野県の八ヶ岳山麓のものですが、警戒心が強いのか、なかなか近付かせてくれません。。。

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 自宅近辺の公園に現れたトラフズクです。耳のように見えるのは飾り羽で、本当の耳ではありません。日本ではこのような飾り羽のある種類をミミズク、無い種類をフクロウと呼んでいますが、海外ではそのような区別はなく、すべてOwlです。。。

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 野生のものではなく、飼っているものは比較的容易に写せますが、それでも飛び回っているのを撮ることはなかなか難しいです。これはシロフクロウ。。。

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 極北の生活に適応した種類で、最も北に住む鳥のひとつです。かなりモコモコ…(^_^;

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 一方、これはワシミミズク。。。

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 現在所有しているカメラが動体撮影に非常に優れた性能を発揮するため、ふくろうのショー程度であれば、このような写真は比較的容易に撮れます。。。

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 フクロウは羽ばたきの音が聞こえず、ふわぁっと飛ぶのが特徴です。このため、夜の暗闇の中でも獲物に気付かれずに襲うことが可能です。。。

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 むふふ。。。

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2018年3月27日 (火)

正統派(2) Orthodox(2)

 「ジンギスカン鍋」という料理があります。北海道の名物だとは思うんですが、その他の地方にもあります。おそらく日本国内では羊肉というとほぼジンギスカン。他の選択肢はほとんどないようです。そして、あまり羊とは関係なさそうな沖縄にも…(^_^;) これもおそらくジンギスカン料理の店だと思います。。。

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 そもそもジンギスカン鍋とは、どういったものを指すのでしょうか?そしてそのルーツは?ほとんどの方はご存知だと思うんですが、ジンギスカン=成吉斯汗(チンギス・カン)という、かつてモンゴル帝国を率いた強大な権力者です。ところがユーラシア大陸にはそのような名前を持つ料理は存在せず、また、日本のジンギスカン料理と似たものも少ないと思われます。ちなみに私が22年前に訪れた中東はヨルダンの中華料理店。大皿に盛られた炒飯に骨付き羊の焼き肉が載り、ヨーグルトをかけ、松の実をまぶしてある「マンサフ」という料理がこの国の国民食でした。一見バラバラの食材なんですが、意外と美味なものでした。。。ところが日本のジンギスカンとは似ても似つかぬ料理です。。。

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 「ジンギスカン鍋」という言葉が初めて使われたのは、どうやら大正15年頃に当時の満州で出版された「素人に出来る志那料理」という料理本のようです。一方で、日本国内では大正時代に軍隊・警察・鉄道員用の制服を作るため、ウールの原料となる羊の増産が行われ、羊肉の消費をはかる必要が生じました。しかし当時の日本人には羊肉を食べる習慣がなく、政府は東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)に料理研究を委託したりしています。。。
 このような経過を経て、どうやら昭和の初期に各地で「ジンギスカン料理店」なるものが出来始めたようです。すなわち、正統派のジンギスカン料理は大陸に起源があるのではなく、日本人が日本人のために発明した日本の羊料理なんです。。。
 ちなみに正統派といわれるジンギスカン鍋は、鉄カブトのような専用鍋を用い、盛り上がった中央部で肉、周辺部で野菜を焼き、肉汁が野菜の味付けになるというタイプです。また、使用する羊肉も生肉と味付け肉の2通りがあるようです。。。

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 もっとも、一般的な食堂ではいちいちこんなめんどくさいことはしません。これは釧路空港の食堂のジンギスカン定食ですが、大体こんなパターンが多いようです。。。

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 一般にはジンギスカンは北海道名物のように考えられていますが、その他の地方にも点々とジンギスカンを名物とする所があるようです。これは岡山県の蒜山高原のジンギスカン。やはり名物とされています。。。

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 さて、これは何となく感じることなんですが、北海道をはじめとして各地のジンギスカン料理店がどんどん減っているような気がします。羊肉は癖があるという印象が強いんでしょうか?でも、実際に食べてみると匂いが鼻に着くようなことも無く、私は案外好きなんですが、残念な限りです。。。





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2018年3月24日 (土)

正統派 Orthodox

 世の中にはあろうことか、肉じゃがに豚肉を入れるという人種が存在します…(@_@) どうやら東日本に多いようなんですが、肉じゃがは牛肉が正統派でその他は邪道。これは歴史的に見ても明らかなことです。この事は肉じゃがという料理のルーツを探ってみると明らかです。というのは、幕末から明治にかけて活躍した東郷平八郎がイギリスに留学した時、ビーフシチューの味に大いに感激したそうです。帰国して海軍の重要人物となった彼は、艦上食としてイギリスのビーフシチューを作れと命じたとか。。。ところがその頃の軍艦の料理人はビーフシチューなるものを全く知らず、赤ワインやデミグラスソース、バターなども入手困難だったので、見よう見まねで作ったのが「肉じゃが」だったのです。

 さて、写真のものは私が単身赴任時代に作った肉じゃがです。薄味に仕上げていますが、グリンピースを入れるのがポイントです。なぜグリンピースを入れるのか?実は私の母方の祖父は軍隊に入っていた時、炊事兵、すなわち調理を担当していたそうです。その祖父が軍隊時代にしばしば肉じゃがを作っていたようで、その中には必ずグリンピースが入っていました。ちなみに肉じゃがとは呼ばず、「煮込み」と呼んでいました。この種の料理が全国的に肉じゃがと呼ばれるようになったのは意外に新しく、1970年代中盤以降だそうです。我が家でも「煮込み」とか「シチュー」と呼んでいました。。。

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 さて、肉じゃがのルーツを巡って、2つの地域が論争を続けているそうです。京都府舞鶴市と、広島県呉市で、どちらも我が町が肉じゃが発祥の地であると、一歩も譲りません。どちらも旧軍港があった町で、東郷平八郎の逸話を思い出します。ところが双方の肉じゃがの具が微妙に違うんです。。。

 舞鶴:グリンピースが入るのが特徴。
 呉 :じゃがいもがまるごと入る。にんじんが入らない。

 私の祖父は京都府舞鶴市の隣り町出身です。このため、グリンピースが肉じゃがには必須となります。ただ、他の地域ではあまりグリンピースは見かけません。でも、このような事情から、私は肉じゃがには牛肉とグリンピースを入れるのが正統派であると固く確信しています。。。
 さて、あなたは肉じゃがにグリンピースを入れますか???

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