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2012年10月20日 (土)

曼珠沙華の里(3) Manju-shage village(3)

 ヒガンバナ。。。この植物、多年生の球根植物です。例年9月後半にいっせいに赤い花をつけますが、時々白い花もあります。

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 ヒガンバナは人里に多く生育し、北海道から沖縄まで広く分布します。特に田畑の周辺や堤防、墓地などによく見られますが、この植物、日本に存在するものはすべて3倍体で、遺伝的に同一のものです。このため種子は出来ず、すべて球根で株分けすることによってしか増殖しません。。。3倍体に種子が出来ないのは、種無しぶどうや種無しすいかと同じ原理なんですが、ここではあまり詳しくは述べないでおきます。。。ともかく、農家の活動のすぐそばで生きてきた植物と言えます。

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 このような分布状態や植物学上の事実から、ヒガンバナはもともと日本に自生していたものではなく、稲作の伝来とともに中国大陸から持ち込まれた帰化植物であると考えられています。

 でも、なぜわざわざ人為的に増殖させたのでしょうか?観賞用???
 実は、ヒガンバナは有毒植物です。アルカロイドの一種である「リコリン」が、その主成分で、誤って食べた場合、吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を引き起こして命を失うこともあります。。。この毒素はヒガンバナの全草に含まれていますが、特に球根に多いことが知られています。

 田畑の周辺の土の中には、ねずみやもぐら、いろいろな害虫が生息しています。これらの動物が田畑を荒らさないように、有毒のヒガンバナを植えたのではないかという説があります。。。

 「植物の毒素」というのは、不気味な話題ではあるんですが、非常に奥が深いものでもあります。次回からは少し、「毒」についてのお話をしたいと思います。。。

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 夢の中の道を歩いている…そんな気さえするほどにリアルな感覚がある。  踏む足に [続きを読む]

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