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2012年11月28日 (水)

錦秋・・・(3) Autumn color...(3)

 どうして、秋になると木の葉が赤く色づくのでしょうか?
 秋になると赤く色づく植物は、葉の内部に赤い色素が蓄積されます。秋が深まり、朝夕の冷え込みが厳しくなると、葉の付け根に「離層」が形成されます。これは養分や水分が詰まったもので、葉が落ちる原因となります。寒くなると植物の光合成の効率は低下し、落葉樹の場合は、たくさんついている葉っぱを維持していくことができなくなってきます。このため冬に向かって葉を落とし、寒い時期に向かって準備態勢を整えているわけです。。。

 葉の付け根に離層が形成されると、栄養分や水分の往来が出来なくなります。このため葉で作られた糖分は葉にたまり、赤色色素であるアントシアニンが合成されるもととなります。

 一方で、緑色の色素であるクロロフィルはどんどん分解が進みます。このため葉は赤く染まり、紅葉となるわけです。。。

_dsc_0249
 このような現象は、何もカエデだけに起こるのではありません。写真のヤマウルシをはじめとして、今までにご紹介したハナミズキ、ドウダンツツジ、レンゲツツジをはじめとして、複数の落葉樹に起こります。

 なぜ赤く染まるのかは、このように詳しく解析されているんですが、赤く染まること自体、どういう意味があるのかは、よくわかっていません。

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 次に黄色く染まる葉。「黄葉」です。これは紅葉とはまた異なるメカニズムで色づきます。もともと植物の葉には緑色の色素であるクロロフィルに加え、黄色色素であるカロチノイドが含まれています。ところが秋になるとクロロフィルがしだいに減少し、カロチノイドの黄色が優勢になって、黄色ばかりが目立つようになります。これがいわゆる「黄葉」です。このため、新たに黄色の色素が出来るわけではありません。。。


 黄葉はイチョウ、シラカバ、カラマツ、ミズナラなどでよく見られますが、カエデに見られる場合もあります。この写真はどちらもカエデですが、左は黄色、右は赤色に色づいています。

__dsc_0216
 よく、昼夜の気温の差が大きいと紅葉が美しくなると言われますが、朝夕の気温が下がると、クロロフィルの分解や離層の形成が進みます。一方、昼間の日照量が多いと、赤色色素であるアントシアニンの合成もよく進みます。このため気温が一気に下がって、しかも日中よく晴れると、紅葉がきれいに色づくというわけです。。。

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