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2013年8月28日 (水)

原種 Original strain

 これはシクラメンの原種です。シンプルなピンクで、花数もそれほど多くなく、清楚な雰囲気です。

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 シクラメンはサクラソウ科。約20種類ほどの原種があるそうです。原産地は地中海沿岸・トルコ・ロシア南部といった地域で、これらの国々では季節が来れば野生のシクラメンが咲き乱れているのだと思います。


 さて、次はチューリップの原種です。色は鮮やかな真紅なんですが、やはりこれもシンプルな姿をしています。

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 実は原種チューリップはかなり多彩で、100種類をはるかに越えるほどの種類があり、園芸植物として利用されてこなかった種類もまだまだあるようです。この写真は真紅の種類なんですが、花色も様々な種類がみられます。野生チューリップが見られる地域もかなり広く、スペイン・北アフリカから、イタリア・トルコ・イラン・アフガニスタン・中国西部の天山山脈・西シベリアまで分布しています。ただし野生種が最も多いのはトルコ~中央アジアであり、分布の中心はさきほどのシクラメンと似ています。

 そしてこれはバラの原種のひとつ、テリハノイバラです。神奈川県大磯町の海岸で撮影しました。シンプルな一重咲きの白バラです。この種類は本州から沖縄にかけて分布しているようです。

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 人類ははるかな昔から様々な動植物を飼育・栽培し、その中であらゆる品種改良を行って来ました。植物ではここにあげたシクラメンやチューリップ、バラなどの花卉類だけではなく、穀物・野菜・果樹など莫大な数の食用作物が、人の手によって利用しやすい形に変えられています。

 動物も同様です。牛や豚、鶏など食用にする家畜は言うに及ばず、犬や猫も、その原種と比較すると同種とは思えないほど人間の都合の良い形に変えられています。

 このような行為が是か非か、そのことにはあえて触れません。というのは、異を唱えると今の人類の生活が全く立ち行かなくなるからです。ここは人類の文化のひとつの成果として捉えるべきではないかと思います。

 そして最近ではバイオテクノロジーを用いた遺伝子組み換え技術の発達。。。なかには神の領域を侵しているのではないかという人までいます。

 でも、私は違うと思います。先に述べたように人類は太古の昔から様々な動植物に対して品種改良を試みて来ました。それは、自分たちに有益な遺伝子のみを残す行為。自然交配に任せた効率の悪い方法ではありますが、一種の遺伝子組み換えです。これをバイテク技術を用いて効率よくお目当ての遺伝子だけを残そうとするテクニックが、昨今話題になる「遺伝子組み換え」です。

 
たとえてみれば、人類が今までいろんな動植物に対して行なってきた品種改良は、宝くじを買うようなもの。都合のよい当りくじが出るまで、根気よく何度も何度も繰り返す必要があります。また、当りくじを引くには出来るだけ多くのくじを買う必要があります。
 これに対してバイテク技術を用いた遺伝子組み換えは最初から当りくじを手にしているようなもの。全く同じことを極めて効率的に行なうことが出来ます。同じことをしているだけなのに、なぜ遺伝子組み換えは嫌われるんでしょうか? 気にするほどのことではないと思うのですが、遺伝子組み換え大豆を使った豆腐や醤油を忌避する人もいるようです。科学技術の本質というものをきちんと理解すべきだと思います。

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