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2013年11月23日 (土)

勤労感謝の日によせて Labor Thanksgiving Day

 学生時代、私は昆虫写真家になりたいと思ったことがあります。けれどもこの種の職業って、運と努力と才能、そして場合によっては財力が必要です。大学生の頃、そういった現実も踏まえ、人並みに会社訪問をし、人並みに就職し、そして今は人並みにサラリーマン生活。。。転勤や単身赴任も経験したし、海外にも行ったし、研究職場から営業職まで幅広い職務も担当し、これはこれで良かったのかな…と思っています。

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 で、昆虫写真家はどうなったのかというと、業務で農業害虫の写真を撮ったり、ブログやツイッターにアップしたり・・・。まあ、それなりに楽しんでいるのが現状です。でも、あの時本格的に写真家を目指していたらどうなっていたんやろか??? と考えることも、たまにあります。

 11月23日は勤労感謝の日。私の実家は「働かざるもの食うべからず」というのが家訓でした。もっとも「家訓」というような大げさなものではなく、なんとなく両親も、その親戚もそんな考えの人が多かったように思います。実は私は大学入学前の一年間、浪人したのですが、このため非常に肩身の狭い思いをしました。なので自分の食費くらいは稼がねばならず、受験勉強よりもアルバイトに精出していた覚えがあります。


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 日本人は古来から農耕民族であったため、神々に五穀の収穫を感謝し、祝う習慣がありました。コメを中心とした秋の収穫物は、国家としてもそれからの一年間、国民を養う大切な蓄えとなることから、すでに飛鳥時代に新嘗祭(にいなめさい)として始まったのが勤労感謝の日の原型です。いわば収穫感謝祭だったんですね。戦後、GHQの占領政策により、新嘗祭は天皇行事・国事行為から切り離され、米国流に「勤労感謝の日」と名付けられたわけです。余談ですけれども、文化の日なども含めて、当時のアメリカの占領政策に従わざるをえなかった日本の状況が、こういった面にも色濃く残っています。
 

 やはり日本人は真面目なんでしょうか? 海外では勤労は苦役とみなす国も多く、出来るだけ働かないという考え方も多いです。ヨーロッパ各国では日曜日には職場や商店は休業するということが法律で定められている国も多いですし、定年前であっても一定の蓄えが出来たら、仕事をリタイヤする人も多いです。また、東南アジア出身の私の知人の国では、「貯蓄」という概念が無いそうです。毎年のように台風が来襲し、すべての蓄えを失ってしまうし、その後半年もすると芋やバナナやヤシが出来るので、何も無理して穀物を蓄える必要は無いし、かえって無駄になってしまうと…。

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 国際的に見てもかなり特殊な労働観を持っているのが日本人なんですが、これはある種の美点ではないかと思います。日本人が作ったものは往々にして日本人の考え方をそのまま表現している。そんな気がします。あえて無理して海外のやり方を真似なくてもいいいいのではないでしょうか?

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