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2014年11月24日 (月)

紅葉の名所 Famous spot of Momiji

<緊急アップロード>

 久々の緊急アップロードです。このブログは全くタイムリーではないのが自慢(?)なんですが、時たま「昨日・今日撮った写真」をアップすることがあります・・・(笑) 今回は昨日(11月23日)に撮ったものです。

 奈良県の飛鳥地方にはいろんな遺跡が数多くあり、例えばかなり古い時代の天皇陵があったり、極彩色の壁画で有名な明日香村の高松塚古墳などがあったりします。その明日香村のすぐ背後にそびえる、多武峰(とうのみね)という難しい名前の山があります。このあたりの地名は読みが難しいのですが、山の中腹に談山神社(たんざんじんじゃ)という、これまた読みにくい名の神社があります。

 ここは関西地方以外の人には馴染みが薄いんですが、地元では知る人ぞ知る紅葉の名所・・・そして私の大好きな紅葉スポットです。純粋に紅葉だけを楽しむなら信州の乗鞍高原、そして神社仏閣とのコントラストを楽しむなら、ここ談山神社が一番良いと思います。

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 注目すべきなのは、ご覧のとおり十三重の塔です。こういった多層の塔は石造りではしばしば見掛けますが、木造のものはこれが世界唯一です。伝えによると、678年に中臣鎌足の長男である僧の定恵が唐からの帰国後、父の墓をこの地に移し、十三重塔を建立したのが発祥とされています。その後1173年に興福寺の焼き討ちにあって消失、1185年に再興、現在の塔はさらに1532年に再建されたものといいますので、落ち着いた雰囲気に似合わず、結構波乱の歴史を持っています。

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 この塔、見上げたときの屋根の曲線・バランスがすごくいいです。ずっと眺めていても見飽きることがありません。戦前は紙幣の図柄に選ばれたこともあるようです。

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 学生時代に「大化の改新」というのを習った覚えがある人も多いでしょう。中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)・中臣鎌足(なかとみのかまたり)が、豪族である蘇我入鹿(そがのいるか)を暗殺し、新政権を発足させ、次のような制度を作り上げました。

1 公地公民制(土地や人民は豪族のものではなく、天皇のもの)
2 国郡制度(旧豪族の領地を整備しなおし)
3 班田収受の法(戸籍の整備、農地を人民に貸し与える)
4 租・庸・調(税制度)

 今から1400年近く前のことなんですが、よくぞこんな機能的な制度を作り上げたものです。よほど優秀でリーダーシップもあったんでしょうね。で、なぜこんな話を書いたのかというと、この地で中大兄皇子と中臣鎌足がクーデターを起こすための談合を行ったそうです。後にこの地は「談い山(かたらいやま)」などと呼ばれ、談山神社という名の由来になったそうです。ともかく、関西地方にはこのような歴史の現場があちこちに残っており、歴史好きなひとには興味が尽きないことと思います。

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 交通の便があまり良くないところにあるので、紅葉の名所をはしごするには不便ですが、一度見る価値はあるかと思います。

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