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2015年4月11日 (土)

異物同名 Homonym

 私のスマホのアドレス帳を見ると、2人の「hiroko」、2人の「sanae」という人物のアドレスが入っています。結構な数のアドレスが入っていますので、同じ苗字や同じ名前の人間がどうしても出てくるんです。まあ、メールを誤送信することはまずありませんが、それでも気を付けるようにしています。ともかく、違う人物に同じ名前が付いていると、非常に気を使うこととなります。。。

 違ったものに同じ名前が付いていることを、専門用語で「異物同名(Homonym)」と呼んでいます。偶然そうなったものや、意図的に同じ名前が付けられたもの、いろんなパターンがあります。

 下の写真を見てください。これはドイツの市場で撮影したエシャロットです。おやっと思われる方も多いでしょう。というのは、エシャロットと聞くと、多くの日本人は白くて細い、スティック型をした香辛野菜を連想します。ところが本来のヨーロッパのエシャロットは分球性のタマネギで、フランス料理やイタリア料理の香辛料として欠かせないものです。。。

Photo

 一方で、日本で一般的にエシャロットと呼ばれているものは、たいていラッキョウを早いうちに収穫したものです。これは味噌をつけて食べたりすることが多いようです。今から60年ほど前、まだ日本に真正エシャロットが知られていなかった頃、若採りのラッキョウを「エシャロット」として売り出されたものが定着してしまったのです。ラッキョウとして売ると、どうしても日本人は甘酢漬けを想像してしまいます。イメージ戦略が当たったわけですね。その後、ヨーロッパから真正エシャロットが入ってくるようになり、区別するためにわざわざ「ベルギー・エシャロット」などと呼んだりしています。。。

P1090113

 意図的に同じ名前が付いてしまうと、面倒が生じる場合も多々あるんですが、たまたま同じ名前になってしまったものもあります。これは島根県宍道湖のシジミですが、正式な和名は「ヤマトシジミ」といいます。河口など、海水と淡水が混ざり合う、いわゆる汽水域の砂地に生息し、日本国内で一般的に食用にされるのは、このヤマトシジミです。ところが琵琶湖に生息するものは完全に淡水中で生活しており、セタシジミという別の種類です。また、中国などから輸入されるものは「タイワンシジミ」が混入していることが多く、食味も劣るうえに各地の汚水中に逃げ出して大量に増殖し、問題となっています。

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 ヤマトシジミには、こんなのもいます。翅を開くと2センチあまりの小さなブルーの可憐な蝶です。翅の表面はきれいな青色なんですが、裏側は一面のごま塩模様で、翅を閉じていると非常に地味に見えます。。。幼虫はカタバミを食べるため、人家周辺によく見られる、身近な蝶です。

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 このくらい違う分類の生物が同名であってもほとんど問題は無いんですが、やはり近いものが同名だと紛らわしいですね。実は私と同姓同名の人物が同じ業界にいらっしゃいます。ただし、漢字で書くと違うんですが。。。でも、専門分野が少し違うので、そんなに問題はありませんでした・・・(^_^;)

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