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2016年8月16日 (火)

カラス Crow

 最近、日本全国どこへ行ってもカラスがあふれています。我が家の近辺でも我が物顔にゴミをあさってひんしゅくを買っていますし、私が時々訪れる石垣島や北海道野付半島にもかなり増えており、その地域特有の希少動物の餌を横取りしたりしています…(@_@)

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 さて、植物の名前に「カラス」という接頭語がついたものがいくつか見られます。これはカラスは悪食で、どんなものでも食べることをとらえ、人間の食用にはならないんですが、カラスであれば食うであろうという意味で付けられたものが多いようです。

 まずこれは「カラスムギ」。平べったい子実で食べるところもなさそうなんですが、実際には中東や欧州では食べられていた歴史があるようです。田畑の周辺などでよく見かけますが、もともと日本に自生していた植物ではなく、中国大陸から伝わった史前帰化植物として全国に広まっていったそうです。

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 次は「カラスノエンドウ」です。この植物も国内では本州以南の人家周辺のいたるところにごく普通に見られます。さや・豆は小さく、食用には向かないようにみえます。ところが本種も地中海沿岸地方では農耕が始まった頃には食用作物として栽培されていたそうです。でも、その後しだいに断絶し、今では雑草とみなされています。このため新芽や若いさやを山菜のように茹でると非常に美味です。。。花もマメ科特有の形をしており、小さいんですが、非常に美しいです。。。

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 最後は「カラスザンショウ」です。食用の山椒と同じくミカン科サンショウ属の落葉樹ですが、その姿ははるかに巨大で高さ15メートルくらいのの巨木に成長し、葉も非常に大きいため、一見してこれがサンショウの仲間とは思えません。。。日本国内どこでも見られ、朝鮮半島・中国・フィリピンなどに分布し、伐採後の裸地にいち早く生える植物です。植物体にアルカロイドを含むため普通のサンショウと同じような食べ方は出来ませんが、若芽・若葉は天ぷらにできるそうです。ただし、一度食べてみた事があるんですが、決してお勧めできる味ではありませんでした(>_<)

 カラスザンショウは私にとって非常に重要で、しかも思い出深い植物です。というのは、アゲハ・クロアゲハ・モンキアゲハ・オナガアゲハ・カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハなど、主要なアゲハチョウの多くをこの植物で容易に飼育することが出来ます。葉が大きく、量も多く、しかも春~秋まで長期間新芽を出し続けるので、アゲハチョウの仲間の飼育に最適です。私は大学の卒業論文のためにかなりたくさんのアゲハチョウの仲間を飼育したことがあるんですが、無事卒論を書き上げられたのも、このカラスザンショウのおかげです。。。

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 ここまで来て、もう一つ重要な「カラス」があるのを思い出しました。それはカラスウリです。この植物は前回のテーマである夜に咲く植物のひとつなんですが、すばらしく繊細で美しい花が咲きます。カラスという名にふさわしくなく純白の花で、まるでガラス細工のように思えます。残念ながらまだ写真がありませんので、来年のシーズンには是非カラスウリの花をゲットしたいと思っています。。。



 

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