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2018年5月 5日 (土)

とんぼ Dragonfly

 日本はトンボの国です。古語で日本列島のことを「秋津洲(あきつしま)」と呼ばれていましたが、これは神武天皇が国土を一望して「あきつのとなめの如くにあるかな」と言われたことから我が国のことを「あきつしま」と呼ぶようになったそうです。ちなみに「あきつのとなめ」とは、トンボの交尾のことで、トンボの雌雄が繋がって飛んでいる様子を表現したものです。。。

 それかあらぬか、日本のトンボの種類は203種といわれており、世界的に見ても多い方です。ちなみに文献を調べてみると、世界各国のトンボの種類数はこんな感じです。。。

台湾 162種
イタリア 80種
南アフリカ 164種
スリランカ 124種
ラオス 352種
ポーランド 70種
韓国 123種
英国 67種
ヨーロッパ全土 124種
オーストラリア 324種
 といった具合で、さすがに熱帯圏には日本よりも種類数の多い国がありますが、温帯地域としては異例の多さです。やはり日本列島は南北に長く、熱帯に起源を持つもの・温帯のもの・寒冷地のものなど、それぞれの地域特有のトンボが生息していることがその理由でしょう。。。

 今年のゴールデンウイーク前半には、例によって石垣島へ行って来ました。その時に捉えたショットがこれです。。。
Dsc_0044

 ピンク色のはベニトンボ。全身真っ赤なのはアカスジベッコウトンボです。。。

Dsc_0078

 どちらの種類も縄張りを持つ性質があり、居心地の良い場所を巡って結構激しいバトル…(@_@)

Dsc_0073

 実はどちらの種類も昔から琉球列島に生息していたものではありません。ピンク色のベニトンボはもともと台湾から東南アジアにかけて分布していました。日本では1954年に鹿児島県で初めて発見され、1980年以降、沖縄県~九州各地で見つかるようになりました。また今世紀に入ってからは高知県や徳島県など、四国の南岸沿いでも見つかっています。。。

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 もう片方の全身真っ赤なアカスジベッコウトンボももともとこの地にいたものではなく、台湾~東南アジア~インドなどに広く分布していた種類です。国内では2006年に与那国島で初めて発見され、現在では西表島や石垣島でも頻繁に見られるようになりました。。。


Dsc_0063

 以前は南方に生息していた昆虫が、どんどん北へ分布を広げていくという傾向は、最近非常に増えています。おそらく地球温暖化の影響なのだと思われます。日本列島もますます暑くなるんでしょうか?

 このような熱いバトルを横目で眺めている、クールなトンボもいます。オキナワチョウトンボです。ただ、このトンボはなかなか止まってくれません。延々と飛び続ける上に人の気配に敏感で、どんどん離れていきます。オキナワチョウトンボは国内では奄美大島以南の各地に見られ、以前から生息していたものです。。。

Dsc_0019

 トンボの世界もいろいろあります。

 むふふ。。。











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