2018年9月11日 (火)

ヒガンバナ Lycoris radiata

 9月の10日を過ぎると、早い場所ではヒガンバナが咲き始めます。昼間は気温が高いんですが、朝夕は涼しくなり、秋めいてくる季節です。。。

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 黄色く色づいた稲穂と朱色のヒガンバナ。日本の田園地帯の原風景。。。

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 そして今年はことのほかキアゲハが多く、ヒガンバナにも吸蜜にやって来ます。キアゲハの黄色とヒガンバナの朱色の対比がなかなかお洒落な組み合わせです。。。

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 飛ぶ!!

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 魚眼レンズで遊んでみたり。。。なかなか退屈しない秋の一日です。。。

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 この場所は特別早く咲くので9月10日前にはもうこんな感じなんですが、一般的には9月20日過ぎに見頃を迎えるようです。。。

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 むふふ。。。

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2018年8月 7日 (火)

キアゲハ Swallowtail

 日本国内ではキアゲハは広く分布しており、ありふれた蝶です。ただし、多数が群生するというわけでは無く、広く薄く生息しているようです。そしてニンジンやセロリなどの害虫でもあります。。。

 ところがヨーロッパではこの蝶は希少種。国によっては天然記念物として保護されており、なかなか簡単に出会えるものではありません。ユーラシア大陸の東西でなぜこのような現象が起こるのか、原因は分かりません。。。

 そのキアゲハですが、私の住む地域では、割とよく見かけることが出来ます。。。

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今年の夏は酷暑でしたが、暑い中を元気に飛び回り、ヒャクニチソウに吸蜜に訪れます。。。

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アベリアにも。。。

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そしてラベンダーにも。。。

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海岸にもいます。ハマヒルガオで吸蜜。。。

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海岸ではどうやらハマボウフウに発生しているようです。幼虫を見つけることが出来ました。。。

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こんな美しい蝶が身近に見られるのは、なかなかむふふな事だと思います。。。
むふふ。。。

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2018年6月16日 (土)

究極 Ultimate

 北海道のとある山間部。林道を走っていると橋の部分に何やら黒い固まりが見えます。。。

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 どうやらミヤマカラスアゲハの吸水集団のようです。蝶ものどが渇くと水を飲むんでしょうか?

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 ミヤマカラスアゲハは私の好きな蝶です。この蝶は北に生息するものほどその輝きを増します。九州などの暖地のものは極めて地味なんですが、北海道産のものはごらんのとおりビカビカ輝いています。。。

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 見る方向によってエメラルドグリーンに輝いたり、サファイヤブルーに輝いたり。。。

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 さて、これが北海道産春型ミヤマカラスアゲハのスタンダードなんですが・・・。

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 これにはビックリしました。これ程緑色帯の発達したミヤマカラスアゲハは見たことがありません。究極のミヤマカラスアゲハ。。。(@_@)

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 最近はもう何年も補虫網を持たず、カメラのみで蝶を追いかけているんですが、この時ばかりは補虫網を持って来なかったことを後悔しました。。。

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  後で見ると、ここにも割と緑色帯の発達した個体が写ってました。今年は当たり年だったんでしょうか。。。(^_-)-☆

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 むふふ。。。

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2018年4月21日 (土)

「褄」と「紋」 "Tsuma" and "Mon"

 蝶の前ばねの先端の部分を「褄(つま)」といいます。語源は和服の部位の名称から来ています。ほとんど死語になっていて、正確に理解している人は少ないかと思いますが、和服のすその先端の部分を「つま」といいます。「芸者が左褄をとって歩く・・・」などという表現を使うようです。。。

 で、蝶の名前には「ツマ〇〇チョウ」というのがいくつかあります。そのひとつ、ツマキチョウです。これは今年の4月14日に東京都内の公園のようなところで撮影したんですが、前翅の「つま」の部分が黄色くなっているので、この名が付きました。年1回、サクラの季節より少し遅れて発生し、それ以外の時期には決して見ることは出来ません。モンシロチョウより一回り小さく、弱弱しい飛び方をします。。。

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 つまが黄色いのはオスだけで、メスはこんな感じ。つまの部分が白いのがメスです。。。

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 さて、この種の名前が付いている蝶で最も有名なのは、南西諸島から東南アジアに広く分布するツマベニチョウです。この蝶は10センチ近い大きさで、ものすごくエネルギッシュでダイナミックな飛び方をするので、「ちょうちょ」のイメージとは程遠いです。真紅のハイビスカスの原色の美しさに負けておらず、よく映えるオレンジ色です。。。

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 さて、次に「紋」です。蝶というと普通の日本人はまずモンシロチョウを思い浮かべると思いますが、この名前を詳しく分解すると「紋のある白い蝶」。「紋」という言葉もやはり和服から来ています。。。

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 モンキチョウも同様です。「紋のある黄色い蝶」です。黄色いのがオス。白いのはメスのモンキチョウです。。。

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 ところが様子が違うのがモンキアゲハ。全身ほぼ真っ黒です。モンキアゲハは「紋が黄色いアゲハ」という意味なんです。。。

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 なかなか日本語は難しいです…(^_^;)

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2017年10月31日 (火)

コスモポリタン Cosmopolitan

 世界中、どこに行っても見られる蝶々って、いるんでしょうか?例えばアゲハチョウなんかはどうなんでしょうか?実はアゲハチョウは意外と分布が狭く、日本列島以外では台湾・中国沿岸部・ロシア沿海州・朝鮮半島にしかいません。また、おそらく日系移民が持ち込んだものだと思いますが、ハワイ諸島にも分布しています。いずれにしても世界的に見るとかなり分布が限定されます。。。

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 世界的に見るとアゲハチョウよりもキアゲハの方が分布が広く一般的な種類です。本種はユーラシア大陸全体と北米大陸に分布します。。。

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 ではモンシロチョウはどうなんでしょうか?実はこの蝶はアブラナ科野菜の栽培面積拡大に伴って広がっていったもの。熱帯地方や砂漠地帯は大きな分布の空白域となっており、やはり全世界のどこでも見られるといったものではありません。。。

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 全世界に分布する蝶。。。意外なことに、この地味な蝶です。名前はヒメアカタテハ。もっとも、全世界とはいっても南極大陸は除きますが・・・(^^♪

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 全世界に分布する生物を「汎世界種」、英語では「コスモポリタン(Cosmopolitan)」と呼んでいます。このように呼ばれる生物は意外に少なく、以下のものが例としてあげられます。。。

・ヒト
・ドブネズミ
・アナウサギ
・アカギツネ
・シャチ
・マッコウクジラ
・ワタリガラス
・ヨシキリザメ
・ホオジロザメ
・ヒメアカタテハ
などなど・・・。

 どうやら昆虫の仲間ではヒメアカタテハが唯一のコスモポリタンのようです。地味な割には大したもんです…(^^)v


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2017年9月26日 (火)

ヒガンバナ Lycoris radiata

 今年のヒガンバナです。例年よりも花数が多く、まるで紅の海。。。 もう咲き終わったもの・これから咲くつぼみも多数見られました…(^^)v

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 ヒガンバナの花には案外蜜が多いようで、アゲハチョウがよく訪れます…(^_^;)

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 紅の海を飛ぶアゲハチョウ。。。

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 神奈川県でも出るんですねぇ…(@_@)

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2017年9月 9日 (土)

エンターテイナー Entertainer

 生物の中には敏感なヤツ・鈍いヤツ・・・様々なタイプがいます。例えばツマムラサキマダラ。この蝶は意外と個体差があり、すぐに逃げるヤツとなかなか逃げないヤツがいます。この蝶は直射日光が当たり、しかも太陽を背にしないと翅の輝きがきれいに撮れないので、撮影は難しい部類に入るんですが、中にはいつまでも特定の花の周りを離れずに羽ばたいていることもあります。こういうのがいると、撮影が非常に楽になります…(^^)v

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 ところが大変なのはヤエヤマムラサキ。人の気配に敏感で、特に白い色のものに過敏に反応します。このため少しでも近づくと飛び去ってしまいます。ゆっくりとあせらずに近づき、シャッターを切るしかありません。。。

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 鳥も同様に個性があります。一般にカンムリワシは人を恐れず、2メートルくらいの距離に近づいても逃げないことがあります。。。

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 アカショウビンは様々。。。すぐに逃げる敏感なものから、なかなか逃げず、やはり2メートルくらいに近づけるものまで。。。ただ、クルマに乗っていると逃げませんが、クルマから降りると飛び去る場合が多いです。。。

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 ともかく、エンターテインメントに溢れるサービス精神豊富なヤツが多いと撮影は効率的に進みます…(^^)v

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2017年6月24日 (土)

キアゲハの不思議 Mistery of Swallowtail

 キアゲハは日本では非常によく見かける蝶です。平地から高山帯まで、幅広く分布します。神奈川県の海岸地帯には、砂浜のハマヒルガオで吸蜜し、ハマボウフウで幼虫が育つのを見ることがあります。。。

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 一方で、長野県の霧ケ峰の山頂のような高山帯でもよく見かけます。キアゲハは「山頂専有性」といい、山の頂きを縄張りとする性質を持ちます。このため3000メートル級の日本アルプスのお花畑などでも見ることが出来ます。。。

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 この蝶は街中にもよく姿を現します。下の写真は公園のラベンダーの花を訪れるところです。また、家庭菜園でニンジン・パセリ・ミツバなどセリ科の野菜を作ると、必ず飛来して卵を産み、幼虫の食害に遭遇します・・・(^_^;)

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 さて、キアゲハの世界的な分布をみると、ユーラシア大陸と北米に生息しています。日本列島では北海道~屋久島まで広範囲に分布し、決して珍しい種類ではありません。それどころか、セリ科野菜の害虫として認識されています…(@_@)

 その一方で、ヨーロッパ大陸ではこの蝶は非常に稀です。各国の蝶の図鑑を見てみると、「Protected species」すなわち、天然記念物として保護されています。一体この差はどこで生じるんでしょうか?

 さらにもう一つ言えば、この蝶、クモマツマキチョウというんですが、全く逆の現象が起きています。すなわち、日本では非常に稀。日本アルプスや八ヶ岳に生息し、人が立ち入るのをはばかるような急峻な崖地に生息します。。。

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 この2枚の写真をどこで撮ったのかというと、ドイツのデュッセルドルフ市内です。特にどうということのない高速道路沿いの空き地や、林縁の藪、線路際などに数多く生息しています。通勤電車の窓からも、飛翔する姿を見ることもありました。日本では生息地が局限された天然記念物の珍種なんですが、ヨーロッパではありふれた蝶なんです。。。

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 日本の蝶好きの人たちは、このクモマツマキチョウに出会うために初夏のころ、アルブスの山深く入っていく人も多くいます。ところが私はヨーロッパの様子を見てしまったため、どうしてもわざわざこの蝶を見るためにそのような労力をかけることが出来なくなってしまいました( ^ω^)・・・

 ともかく、ユーラシア大陸の西と東でこのような現象。。。その原因は全く分かりません(^_^;)






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2016年12月28日 (水)

今年のベストショット(2) The best shot of 2016(2)

 さて、いよいよ今年最後のアップです。例年通り今年のベストショット・蝶編となります。

 第5位。水場の蝶です。蝶も人間と同じく、身内と一緒に飲むことが多くて派閥主義です。多くの種類が入り混じっている状態は比較的珍しいです。。。

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 第4位。ナガサキアゲハです。この蝶は沖縄本島では比較的頻繁に撮影しましたが、鮮やかなピンクの花とのコントラストは今まではなかったので、なかなか新鮮で良い感じです。。。

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 第3位。ツマベニチョウです。非常に躍動的な蝶で、よく目立つので反射的にシャッターを押してしまいます。。。

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 第2位。ギフチョウです。ちょっとて幻想的な雰囲気に撮れました。カタクリの花にギフチョウが訪れる様は、私にとっては春の定番。どうしても無くてはならない風景です。。。

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 さて、今年のベストショット第1位は、これもツマベニチョウです。メスを争ってオスが寄ってきた様です。やはり今年は飛びモノ専用のカメラを手に入れたので、このような写真が多くなってしまいます・・・(^_^;)

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 あっという間に今年もラストとなってしまいました。業務多忙のため、ちょっと写真を控えようかと思った時期もあったんですが、人間には頭の中を真っ白にする時間が必要だと思い、写真は続けました。来年もまた続けますので、よろしくお願い申し上げます・・・m(__)m





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2016年11月 8日 (火)

帝(みかど) Emperor

 天皇陛下の生前退位の話題が世間を賑わせています。このような状況の中で先日、昭和天皇の末弟でもある三笠宮祟仁親王がご逝去されました。物言う皇族として、存在感のある人でした。

 「ミカドアゲハ」という蝶がいます。皇族ゆかりの「みかど」という名称が付いています。非常に活発に飛翔する蝶で、浅葱色の翅をさかんに羽ばたかせる様は実に鮮烈です。この蝶は東南アジアを分布の中心とし、日本はその東北端にあたります。南西諸島から九州にはほぼ全域に生息していますが、四国では南半部に生息し、本州では山口県、広島県、紀伊半島や志摩半島のごく一部と、分布は散発的となります。

 この蝶になぜ「ミカドアゲハ」という名前をつけられたのでしょうか?なぜかこの蝶は伊勢神宮に産します。いや、伊勢神宮だけではなく、西南日本各地の神社にかなり固定されて生息しています。というのはこの蝶の幼虫、オガタマノキという神社にゆかりの深い樹木の葉だけしか食べないからです。オガタマノキ=招霊木。すなわち神に供える神木です。このためミカドアゲハは九州あたりではとにかく神社によく姿を現します。

 文献をひもとくと、この蝶を発見したL.H.リーチ氏が明治天皇に献名したことから、この名が付けられたようです。ともかく、活発に飛ぶ印象的な蝶ですので、この蝶が比較的多い南西諸島などでは、一度見ていただいたらよいかと思います。。。



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