2016年9月17日 (土)

石垣島の赤とんぼ Akatombo in Ishigaki island

 秋は赤とんぼの季節です。南の島の石垣島にも赤とんぼがいます。それも、飛び切りトロピカルなヤツが。。。(*^^)v

 ベニトンボです。赤とんぼというよりも、全身ピンクのきれいなトンボです。石垣島では3月から11月まで、長い間見られます。この種類も地球温暖化の影響を強く受けており、21世紀に入ってからは高知県や徳島県など、四国各地でも発見されています。。。

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 これはヒメキトンボです。翅の大部分が淡く褐色に色付いています。このトンボは今のところ八重山諸島のみに見られ、やはり3月~11月頃に発生します。。。

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 これはオオハラビロトンボ。南西諸島から九州にかけて分布します。メスは茶色い腹部がぼってりしており、少しみっともない体形のため「ハラビロトンボ」と呼ばれるんですが、オスは精悍な体形で腹部も深紅に色づき、美しいです。。。

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 極めつけはこれ!!!(@_@) アカスジベッコウトンボです。胴体だけでなく、翅も深紅に染まり、全身唐辛子です。。。このトンボが八重山諸島で初めて発見されたのは2006年のことですが、やはりこれも地球温暖化の影響なんでしょうか? 稀な種類なんですが、徐々に見かける機会が増えています。。。

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 ともかく、蝶だけではなく、トンボの世界も南西諸島はなかなか魅力的です。。。




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2016年1月16日 (土)

脇役 Supporting role

 私は頻繁に沖縄に出かけているんですが、トロピカルで派手な蝶のほかに、結構地味な昆虫もたくさんいます。たまにはそういった虫たちにもスポットを当ててみましょう。

 これはイワサキクサゼミ。体長2センチあまりの日本最小のセミなんですが、鳴き声はかなりやかましいです。サトウキビ畑に多く生息します。

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 石垣島・西表島に産するクロカタゾウムシです。とにかくやたら硬いのが特徴で、人間の指の力では押しつぶすことはできません。黒一色なんですが、東南アジアにはカラフルな種類が多く、特にフィリピンには水玉模様やチェック柄のものを含め、数百種類が生息しています。

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 ゴキブリです。熱帯のジャングルに住みます。どうやらゴキブリの本来の住処は熱帯のジャングルの中の落ち葉の下や、朽木の中のようです。写真のものは地味な茶色ですが、中にはかなりカラフルな種類もいます。。。

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 コガネムシの一種です。ギンギンに光り輝いてます。

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 南方系のトンボ。ベッコウトンボです。日本列島はトンボの宝庫。世界的に見てもムカシトンボのような生きた化石も含め、トンボの豊富さには事欠きません。

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 同じくアオイトトンボですが、飛び出した目がかわいいです。

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 カリウドバチの一種です。社会生活をせず、単独で暮らすハチです。それにしても腰が細い・・・(@_@;)

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 というわけで、日頃スポットが当たらないものに今回は注目してみました。。。

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2015年12月 5日 (土)

ほんまかいな? Really?

 「昆虫の脚は6本」と信じ込んでいる人はいませんか?昔は小中学校の理科の時間では、そう教え込んでいました。今でもこういう知識を児童・生徒に与えているんでしょうか?教えてないとしたら、いささか寂しいんですが・・・。

 で、この写真は日本の国蝶オオムラサキです。脚の数を数えてみてください。4本しかありません。ほんまかいな???(@_@;)

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 実は、タテハチョウ科、ジャノメチョウ科、マダラチョウ科などの蝶は前脚が退化し、歩行の用を果たしません。そしてある種の感覚器官として働いています。このため一見4本脚のように見えるんです。。。

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 ナガサキアゲハはちゃんと脚が6本あります。

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 そしてツマベニチョウも脚が6本。。。

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 一方、オオゴマダラは4本脚。。。

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 どうしたわけか、奈良の大仏殿にある蝶の像は脚が全部で8本あります。観察力に優れた昔の人も、ちょっと見間違えたようですね・・・(^_^;)

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 最後の写真。あまり好きでない方も多いかもわかりませんが、脚の数をよく見てください。頭の近くに脚が3対・胴体の途中に吸盤の付いた脚が4対・尾部に吸盤の付いた脚が1対、合計8対16本もの脚があります。蝶や蛾の幼虫の脚は原則としてこんな構成で、16本脚が基本です。ちなみにこれは世界最大の蛾といわれるヨナグニサンの幼虫です。。。

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 というわけで、脚の数ひとつとっても昆虫の世界は不思議なトリビアに溢れています。そこで質問です。コガネムシの脚は6本・ハエの脚は0本・ハチの脚は20本だったり0本だったり。。。これはなぜか判りますか?

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2015年3月 7日 (土)

微妙な関係 Delicate relations

 異なる3種の生物を一画面に同時に収めると、なぜか、お互いに全く無関心を装っているような、微妙な関係を醸し出しているように見えるのは、どうしてでしょうか?例えばこれ・・・。

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 これもそうです(^_^;)

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 これに対し、2種だとお互いにある程度意識しあっていて、わりと落ち着いて見えることが多いです。これなんかそう・・・。

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 これもそうです。。。

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2014年12月 1日 (月)

師走 Shiwasu

 12月は「師走」といわれます。年末はみんな多忙。先生も走らなければならないほどあわただしい・・・ということでこの呼び名が付いたとか。なんだか冗談のような呼び名ですけどね・・・(^_^;)
 今回は私的には、こんなのんびりしたことを言いたいのではありません。先生にはもっと考えていただきたいと思った次第です。

 というのは・・・「ジャポニカ学習帳」というのをご存知でしょうか?小学生が持っている表紙がカラー写真の、あのノートです。

 なんと、あのジャポニカ学習帳の表紙から昆虫写真が消えたそうです。それもすでに2年前から・・・(>_<)(>_<)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00010002-withnews-soci

 しかもその理由がまた大問題。親や教師から「気持ち悪い」というクレームが相次いだとか・・・(>_<) なんとも、変な世の中になったものです。そもそもこの種の写真は、単に好き・嫌いで選ぶのではなく、もっと自然科学に対する認識をより深く持たせるような配慮が必要だと思います。そういう意味では、昆虫写真廃止という判断は良くないと思います。特に教師の人たちは、生徒に昆虫に興味を持たせる、あるいは興味を持つ生徒を拾い上げる・・・そういったことに心を砕くべきです。

 以下に私の撮影した写真の中から、ジャポニカ学習帳ふうの昆虫写真を取り上げ、並べてみました。本家の学習帳とは何ら関係の無い写真ですので、悪しからず・・・(^_^;)

Dsc_0139サキシマヒラタクワガタ


Dsc_0049_49ナナホシキンカメムシ


Dsc_0046ツマキチョウ


Dsc_0076アカスジベッコウトンボ


Dsc_0580ジャコウアゲハ


 というわけで、私もより積極的に虫の写真をお届けしようと思った次第です。。。

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2014年6月14日 (土)

造化の神 Creator

 異常に小さい後翅を持つ蝶。。。ゴクラクトリバネアゲハです。極楽の世界に住むのでしょうか? どう考えてもうまく飛べそうに無いんですが。。。

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 ウマノオバチです。体の何倍もあるようなしっぽ。。。このハチが飛んでいる様は、何か異様な感じがします。これは実は産卵管。ウマノオバチは寄生蜂の一種で、木の幹の内部に住んでいるカミキリムシの幼虫に卵を産みつけるために、このような異常に長い産卵管を持っています。

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 クワガタムシの変わり者。メタリフェルホソアカクワガタです。。。もともとクワガタムシの仲間は雄の大あごが非常に大きく発達していますが、この種類はそれが特に顕著で、自分の体長を超えます。どう考えても、持て余してしまうと思うんですが・・・。

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 さらにこれも異常に長い大あごを持ったチリーコガシラクワガタ。頭が小さいので、一見クワガタムシに見えません。。。

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 虫の世界を眺めてみると、異様な姿をしたものがしばしば見られます。意味があるのだと思うんですが、あまりにも極端な姿をしているので、「なんやこれは???」という、驚きの連続です。。。こんなのと比べると、きゃりーぱみゅぱみゅのファッションなどは、ごく普通に見えてしまいます。。。

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2014年6月11日 (水)

黄金郷 El Dorado

 19世紀の大航海時代に実在すると信じられていた伝説の地「エル・ドラド」。黄金に覆われた土地で人々は幸福に暮らしているとか・・・。もっとも、このような伝説はあちこちにあるようで、ユートピア・シャングリラ・桃源郷・・・といった伝説めいた土地の逸話が世界各地に残っています。日本にも沖縄にはニライカナイ伝説というのがあるようです。

 私も黄金は好きです。でも、ここで言う黄金は少し違っています。まずはコガネムシ。代表的な黄金色の昆虫です。

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 オオゴマダラのサナギは、全身黄金色であることで知られています。マダラチョウの仲間のサナギはピカピカの光沢があることが多いです。

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 そしてこれはナナホシキンカメムシ。この類も派手な光沢が目立ちます。黄金色というよりも金緑色です。

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 そして最後に登場するのは、どっしりとしたオウゴンオニクワガタ。。。金色なんですが、ちょっと渋い感じです。体長5~6センチの大型のクワガタムシで、非常に人気があります。

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 というわけで、少しはお金持ち気分になれましたでしょうか・・・(^_^;)

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2014年6月 7日 (土)

5月の想い出(3) Memory of May(3)

 この写真、何だか判りますか???(^_^;)

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 実はホタルなんです。非常にお恥ずかしい写真なんですが、恥をさらしてしまいましょう。初めて私がホタルの写真撮影に挑戦したときのものです。

 南の島、石垣島ではゴールデンウイークの後半にヒメボタルの発生のピークを迎えます。内地のゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫が水中に生息するため、川の流れに近いところに出現するんですが、石垣島のヒメボタルはジャングル一面に発生し、その発光の様子はとても言葉では表現できません。。。その様子をカメラに収めようと思ったんですが、なかなかの強敵でした。
 そして挑戦2年目・・・やはりまだまだ下手クソですが、少しはホタルに見えてきたかな???(@_@;)

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 さらに3年目です。。。ようやく幻想的な雰囲気が表現できるようになってきました・・・(#^.^#) この頃になると、ホタルを写すのではなく、暗いジャングルを写す・ホタルはその中に勝手に入ってくる・・・ということが判ってきました。そうなんです。ホタルにカメラを向けるのではなく、暗黒のジャングルにカメラを向けるんです。

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 そして、今年の五月で4年目となります。実物にはかないませんが、独特の雰囲気です。。。石垣島のホタルは発光時間が非常に限られており、午後7時30分~8時までのわずか30分間です。しかも発生地も非常に限られています。でも、私の後を付いて来れば、きっとホタルの乱舞が見られますよ・・・(^_^)v

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2014年5月17日 (土)

目まとい Eye gnat

 ある日のことです。石垣島のとある林道で、いつものようにカンムリワシを探していたら、妙に落ち着きが無いんです。。。どうしたんでしょうか??? さかんに首を振ったり、翼をバタつかせたり。最後には飛び立ってしまいました。

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 写真をよぉ~く見てください。カンムリワシの顔の周りに、何か飛び回り、まとわりついているのが見えます。

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 どうやらこれは「メマトイ」という昆虫の一種です。キャンプや登山などで山へ行った際、顔の周りに虫が飛び回り、目の中に飛び込もうとするのに往生した記憶がある人も多いでしょう。。。特に刺したり噛んだりするわけでもなく、ただひたすら目の中に飛び込んでくるチャンスをうかがっている、非常に迷惑千万な虫なのです。

 この虫は、涙の中に含まれているタンパク質を求めてやってくるそうです。それにしても、もう少し他のものから栄養分を取ればいいのに、よりによって眼とは・・・(@_@;)

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 それにしても、悠然と構えたカンムリワシにこんな面があるとは、ちょっと親近感を持ってしまいました。。。(#^.^#)

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2014年4月29日 (火)

翅まで赤い唐辛子(2) Red pepper with red wings(2)

 夕焼け小焼けの赤蜻蛉・・・♬ という牧歌的な歌があります。でも、よくよく見るとアカトンボは翅の生えた唐辛子にも見えます。

 一般的に赤いトンボは「あかとんぼ」と呼ばれていますけど、トンボの世界はなかなか複雑。特に日本は古事記の時代から「秋津島」すなわち神武天皇が国土を一望して、「あきつのとなめせるがごとし=とんぼが繋がって飛んでいるようだ」と表現したとか。。。ともかくトンボの種類は多く、世界のアカトンボ属約50種のうち21種が日本に分布します。また、アカトンボ属以外にも赤色のトンボがいるため、ますます複雑です。

 今回は南西諸島で見かけた赤とんぼをご紹介しましょう。。。


 目いっぱい赤いショウジョウトンボ。これは沖縄本島に棲む大陸亜種で、タイリクショウジョウトンボと呼ばれます。この種類は翅の基部と脚まで赤くなります。

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 ベニトンボです。撮影地は石垣島。。。色はピンクに近く、胴体だけでなく翅脈まで赤いのが特徴です。この種類は南方系のトンボで、本来は台湾以南に分布していますが、近年では九州・四国でも見られるようになりました。。。

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 極めつけはアカスジベッコウトンボ。この種類も、もともとはもっと南方の東南アジアに分布している種類なんですが、近年は八重山諸島に定着してしまったようです。写真は西表島のものです。

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 ともかく翅まで真っ赤・・・∑(=゚ω゚=;) 南方系の色が濃いトンボです。トンボの世界もなかなか奥が深いです。。。

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